犬の気持ちQ&A

Q.「待て」を命じたら、片方の前肢を上げて
固まってしまったのはどうして?

A
餌やおやつをあげる際、しつけのひとつとして『待て』と犬に命じたりしますが、このとき犬は何故か待てをしながら前肢をあげるという行動をとる場合があります。
この行動は一見『待て』と『お手』を聞き間違えてる?と勘違いしてしまいそうです。
実際、勘違いしている犬もいるかもしれません。
また遊びたいときや何かがほしいと訴えるときも前肢をあげますね。

しかし、この行動をするほとんどの子は別の意味としてやっています。
それは飼い主の『待て』という指示に関係しており、飼い主の言葉に対して「私はちゃんとあなたの言葉を理解し、指示に従っています」という服従の意志を表現しているのです。

そのため、おやつをもらいたいときや遊びたいときにとる同じ前肢をあげるしぐさは目がキラキラと輝き、前肢を上げながら飼い主を見つめたり体を常に動かしていますが、そのときとは打って変わって、目はあまり動かさず、飼い主から少し目を離したりします。
これは何かを怖がっているときや怒られているときのように、緊張状態になっており、体が強張っているのです。

しつけというものは必要ですが、何の意味もなく必要以上に愛犬に命令を出すのは犬にとって精神的負担が増え、ストレスの元になりかねません。
もし、しつけとして教えるのならば、短時間で済ませ一日に何度もさせるのはやめましょう。

 

Q.オモチャを並べて遊びの催促
でも本当は?遊びたいのが本心じゃないの?!
A
さっきまで十分ボールで遊んだはずなのに、次は別のオモチャをくわえてきて、飼い主の前に置いていく…
遊び時間が終わりだと無視をしても同じことを繰り返し、かまって欲しいと愛犬に訴えられたらうんざりしてしまう、すると最後に飼い主は怒鳴ることになるでしょう。

この犬の行動は遊んで欲しいわけではありません。
とても不安に囲まれていて、飼い主が自分に対する愛情が薄れてしまっていないか?!
その確認をしたいしぐさなのです。
それは犬を不安にさせる何かが、飼い主側の状況の変化であったはず。

例えば、室内で長時間つづけてボール遊びをしていたけれども、TVを観ながら機械的にボールを部屋のあちこちに放っていただけではないですか?
犬は遊んでもらっていても、飼い主が上の空であるのが分かっているのです。
そうなると自分の方へ関心を持たせようと、あれこれと手を使うのです。

愛犬が求めているのは遊んでもらう事ではなく、時間の長さではありません。
飼い主とのコミュニケーション、濃密さなのです。
散歩も同じコースを一回りだけして帰っていませんか?
犬の相手をする時は、短時間でも精一杯集中して愛情を注いであげて下さい。
そうすることによって、犬の不安は解消され、しつこく要求をすることはなくなるはずです。

 

Q.どうにも辞められなイヌのクセ
[穴掘り]
A
イヌは余った食べ物を埋めるために庭などの土をよく掘ります。

野生時代は次にいつ獲物が手に入るかわかりませんので、一度に食べきれないときは穴を掘って保存します。
現代のペットの獲物は食べ物ばかりではなく、お気に入りのオモチャや飼い主の物、落ちていた物などいろいろでそれを隠し、隠す物がないときでもイヌは土を掘り返すことがあります。

そんな行動をみせるのは大抵退屈しのぎでやっています。
又、掘ることそのものに夢中になってしまうイヌも少なくはありません。

特に花壇の土は軟らかく掘りやすい、イヌにとっては絶好の遊び場となります。
植えた球根が掘り出されてしまう… イタズラにもつながってしまいます。
掘ることはイヌにとって生まれながらの特性なので、掘るなと聞かせても無理です。
掘られて困ることのないように、防衛策として柔らかい土盛りをつくっておくとよいでしょう。

 

Q.お尻を地面にこすりつけるのは?
A
しきりにお尻を気にして地面にこすりつけると、そのままズルズル引きずるように歩いていたら肛門腺に炎症があると思われます。

イヌの肛門は自分のニオイを出して存在をアピールする肛門腺があります。
ここが何かトラブルを起こした場合[肛門のう炎]や[肛門周囲ろう孔]になってしまいます。

肛門をかんだり、なめまわしたり、自分のシッポを追いかけてグルグル回る様子が遊びではないと感じたら肛門を調べてあげてください。

愛犬の健康を守るのは飼い主の責任です。
イヌは言葉で訴えることができませんから、日頃から注意深く観察しておきましょう。

とくに小型犬の仔犬は体力がないので要注意です。
イヌのSOS!見逃さないように!

 

Q.運動もしていないのに
息苦しそうに舌を出してハアハア
A
運動後体温が上がるとイヌは人間とは違って舌を出して体温調節をします。
気温が高くもなく、運動もしていない状態でも体温が上がる場合があります。

それは緊張してしまったときや強い不安を感じたとき、耳を寝かせてしだいに息が荒くなります。
見知らぬ人間や大嫌いな病院に連れていかれるなど、ストレスを感じると体温が上がりハアハアいうことがあります。

運動以外でたびたびこうした息を荒くする様子があれば、原因となるストレスが何なのかみつけて取り除いてあげましょう。

何もなくただ休んでいるだけでも息が荒い場合は、呼吸器や循環器の病気の疑いもありますので診察してもらう必要があります。

 

Q.食べ物に見えない異物を食べてしまうのは?
A
夕方の公園に行くとお菓子の空き袋が落ちていることがあり、その袋をイヌがくわえているのを見かけたりしますが、おそらく袋の底に残ったお菓子のクズのニオイを嗅ぎつけるのでしょう。
「ダメ」と叱ってもなかなか離そうとはしませんが、離さなくてもニオイにつられて空き袋をくわえている程度ならばそれほど害はありません。
しかし、つい間違えて食べ物以外の物を口にしてしまったのではなく、ゴム製品やプラスチック製品のおもちゃの欠片などを好んで探して食べるようならば危険です。

【異嗜(いし)】と呼ばれる性癖で、食べてしまった物によっては命に関わる事態になってしまいます。
【異嗜(いし)】は公園に限らず家の中でも気をつけましょう。
とにかく口に入るものなら何でも食べたがるので、飲み込んでしまったものを取り出す為に手術が必要になる事も少なくありません。
【異嗜(いし)】の原因ははっきり分かっていません。

異物を口にすることで飼い主の気を惹かしてコミュニケーションがとれるから…
あるいは無理やり取り上げられた時の記憶があり、執着心が残っているなどとも言われています。

【異嗜(いし)】に気がついたら注意深く監視してやめさせましょう。
その為には充分イヌの相手をしてあげて、異物への興味を薄くする事もできるでしょう。

 

Q.食事の量が足りない?!どれだけ食べるの?
A
決まった時間にドッグフードのパッケージの指示通りに餌を与えていても
いつも「おかわり」といった顔で飼い主を見上げるイヌがいます。
なかには空になった食器を前肢で叩いて「もっと!」と催促をするイヌもいます。
そんな時飼い主は情に負けてついつい餌を与えてしまいます。
それをしてしまうとイヌは餌への要求がエスカレートしてしまうのです。
人間の食事時にテーブルの横に座り込んだり、「ちょうだい」と飼い主の膝などに前肢をのせて、おねだりするコになってしまうのです。

きちんとした食事量であっても、食べ物を要求するのは“食べられる時にたくさん食べておく”というイヌの本能なのです。
イヌも人間と同じで満腹感はあります。
おねだりするのは、満腹だと感じる前に一気に食べ終わってしまうからです。
その結果「まだ足りない」という思いが残るのかもしれません。
ときには食べるのに時間がかかるように手のひらにのせてフードを少しずつ与える工夫をしてみるのも良いでしょう。

 

Q. 散歩中、犬が子供に吠えてしまう…
やめさせたいけどどうすれば?
A
愛犬との散歩中の出来事で子供が「犬だ!」といって近づいてきて、そのときに犬は子供に向かって威嚇し吠えるといった状況になったことがあるかと思います。中には跳びかかっていく犬もいるでしょう。飼い主としては心臓に悪いことこの上ありません。

その吠えられた子供はもちろんのこと、親や友達などにも、この犬は凶暴だという印象をもたれてしまうかもしれません。

しかし、たいていの犬が子供が近づいてくると吠える、又は逃げる動作をしてしまいます。
おとなしくお座りをする犬はよほど大らかな犬、子供に慣れている犬か、飼い主にしっかりとした訓練を受けている犬です。

犬にとっても『子供』は怖い存在なのです。
なぜかというと、ほとんどの子供が突然犬のほうへ走って向かっていったり、大きな声を発したり、尻尾を強く掴む、耳をひっぱるなどのイタズラをするなど、犬が非常に不快に思うことをしてしまうからです。

また、突然背後から撫でたりしがみついたり、動いたりするのも犬は驚き警戒してしまいます。
こういったことを繰り返していると、犬は子供に対する印象が悪くなっていきます。
しまいには何もされていないのに見かけただけで吠える犬もいるでしょう。

犬の気持ちになってみれば、この状況がどれほど怖いことかが理解できるかと思います。
この場合は犬を叱ると、犬にとってとてもストレスが溜まります。

こうなってしまう前に、子供が犬に触る直前には飼い主から子供に犬の接し方をきちんと教えてあげましょう。
そうすれば、犬にとっても子供にとってもよりよい空間になることでしょう
。 それでも犬が怒ってしまうようなら、リードをひっぱり子供に被害が及ばないように飼い主として管理するのも大切です。

 

Q. 小さい頃から飼っている犬が脱走!?
ストレスが原因?
A
小さい頃からずっと庭で飼っている犬が突然どこかへ行ってしまった、または散歩の準備をしている間に飛び足してしまった。
待っても戻ってくる気配もない。何処で何をやっているのか…。

室内で飼うことができないお家は少なからずそういった犬の家出というものが起こったことがあるのではないでしょうか?
そういった場合、まず考えるのが何故いきなり家から脱走してしまったのか?ということです。
餌や水、散歩も毎日行っているならなおさら何に不満を抱いて家を出てしまったのか頭を悩ませる人は多いでしょう。

このような場合、いろんなケースがありますが、ほとんどの場合がメス犬が発情期に入ったときに漂うニオイを嗅ぎつけた去勢の済んでいないオス犬が相手の元へと向かうために脱走を試みた、というものです。
近所のメス犬に心当たりがあれば、現場に向かってみると愛犬の姿を発見できるかもしれません。

別の例では、雷や大きな物音でパニックを起こし、その場から逃れるために家を離れたり、外飼いの犬は盗難の可能性もあります。
こういった事態を避けるには室内飼いすることが一番の解決策ではありますが、外飼いでも、広く頑丈な柵を用意したり、脱走する可能性のある場所を塞いでしまうなどしっかりと対策をすれば安心です。

また、飼い主への不満が溜まり脱走するケースもあり、これはストレスになっている原因を改善してあげなければ、これからもずっと脱走癖は直らないことでしょう。

 

Q. 愛犬が飼い主に体を密着させる行為は
甘えているだけじゃない?
A
飼い主がソファや座布団に座っているとすぐに近寄ってきて飼い主の足にあごを乗せたり、体を密着させる愛犬。
飼い主の側からすると、甘えてきている可愛い犬に見えるかもしれません。
ですが、これをずっと続けていると大変なことになり兼ねません。

何故かというと、犬が飼い主の座っている場所に近づいて、身体を密着しても怒られないということを知ると、「自分は人間と同等、又はそれ以上の存在だ」と上下関係を理解せずに行動がどんどんエスカレートしていきます。

最初は身体をくっつけるだけだった犬が今度は飼い主が座っているスペースよりも多く幅を取って横になり、しまいには犬に押し出され、飼い主の座るスペースがなくなってしまいます。

また、飼い主がソファを先に陣取っていても、飼い主の足や手を前肢でトントン叩いたりひっかいたりして「ここは私の場所なんだから早くどいてよ」と自分が上位になって主張するようになります。

人間の座る場所というより犬の寝場所、と位置付けられてはたまりません。
犬には一緒に座ることを許しても、飼い主のほうが優先であるということは教えなければいけません。
体を密着させた時点で犬を手で少し押し出したり、犬が先に寝そべっていれば、「今から座るからスペースを空けて」と指示に従うようにさせることによって飼い主のほうが立場が上であるということを理解させましょう。

 

Q. 鼻にしわを寄せているけど怒っているわけではない…
この表情の意味は?
A
一般的に言われている犬が歯をむき出しして鼻筋あたりにシワを寄せているという表情は犬が何かしらのことがらで不快感を抱き、今にも相手にぶつけてやろうかといった寸前の表情です。

このとき、歯をむき出しにするのと同時に「ウー」といった唸り声をあげ、耳をピンと立たせています。
これは完全に相手を警戒して戦闘体勢に入っているので、犬が怒り出す前に犬が不快だと感じている行動をやめましょう。
また、相性が悪い犬と鉢合わせになった場合などにもこういった表情をみせます。

しかし、こういった『怒り』を表すのではなく、飼い主に頭を撫でてもらっていたり、遊んでもらったりするときなど、嬉しい・楽しいときにこの表情をすることがあります。
一見、『怒っている』ときと同じ顔に見えるのですが、よくよく見ると尻尾を左右に振っており、何とも愛嬌のある声を出していたりします。
これは一体何を意味しているんだろう…と戸惑われる方もいらっしゃるようですが、これが犬の『笑う』表情だと言われています。

これについては意見が分かれており、犬が笑うという動作・感情が備わっているはずはないとする意見もあります。
しかし、人間と共に長い期間を過ごしている飼い犬は、人間が楽しいときや嬉しいときに笑うということを知っているのではないでしょうか。
そして、そのことを知った犬は、人間の真似をして、自分自身も笑って気持ちを表に出すということを学んだのではと考えられます。

怒っている表情とほぼ一緒に見えるため、何とも奇妙な表情ですが、見慣れてくればその表現方法がきっと可愛く見えてくるのではないでしょうか。

 

Q. 終わらない遊んで攻撃!
落ち着きのないわんこの心情は?
A
なんの予定もない休日に家でのんびりテレビを見ながらお菓子を食べていると犬がボールを持って飼い主の前に。
このとき「少しなら…」と思い、ボール遊びに付き合ってあげます。

しかし、いつまでたっても遊びが終わらない。なかなか満足しない愛犬に対して、「もうおしまい!」と言い聞かせても今度は違う遊び道具を持ってきて飼い主を遊びに誘うの繰り返し。
何故このように長時間かまってあげているのにも関わらず、遊びを催促してくるのでしょうか?

実はこれにはちゃんとした理由があります。
犬は飼い主に自分に対する愛情を確認しているのです。
最近仕事が忙しくてずっと遊んであげていなかったり、散歩の時間が短かくなっていたりしていませんか?
そういったことがあると犬は飼い主に対して愛情が薄れたのではないのかと不安になり、確認したくなるのです。

ボールで遊んでいる最中も、テレビを見ながら片手間でやっているといくら長時間やっていようが犬は見抜いてしまっています。
そうすると犬は必死で飼い主の関心をこちらへ向けようとするのです。

こういった場合は一旦テレビを消して愛犬と本気で遊んであげてください。
犬も飼い主の愛情を再確認できれば、満足してくれるに違いありません。

 

Q. クーンと愛犬が鼻を鳴らしているのは
どんな心境のとき?
A
飼い始めたばかりの子犬。最初の対応をきっちりしていないと後々困ったことになりがちです。
しかしながら、当初から就寝時は個室に設置したゲージにひとり入れて寝かせたりすると「クーンクーン」と大きな声で長時間鳴き続けます。このときは当然寂しくて鳴いています。

ペットショップでひとりに慣れてしまった子ならまだしも、ブリーダーから譲り受けた子なら、つい昨日まで母兄弟と一緒に暮らしていたわけですから急に自分ひとりにさせられて心細くないわけがありません。
知らない場所にきて母兄弟を呼んでいるのでしょう。
心を鬼に!と思っている飼い主もこの声を聞いてしまっては可哀想で出してあげずにはいられないかもしれません。

こうしてペットとして飼われるようになった犬は成長していっても「クーンクーン」と鳴くのをやめてくれません。
子犬時代同様、飼い主に何かを要求するときにこの声を出すようになるのです。
おやつがほしいとき、遊んでほしいときなどに飼い主の近くに行き鳴いたりします。

もっと強い要求になると「ヒーンヒーン」と喉の奥から声を絞り出すような声で鳴きます。
相当オシッコを我慢しているか飲み水がないなど、緊急を要している場合が多いので
こういった要望にはすぐに気づいて対応してあげましょう。

 

Q. 両耳を後ろにペタンと伏せているときの
犬の気持ちって?
A
犬はボディランゲージのひとつとして耳を使います。
耳の動きは垂れている犬や毛の多い犬ではわかりづらいですが、ピンと耳が立っている犬種の場合にははっきり確認することができます。

普段耳を動かすのは、優れた聴覚を発揮するためですが、両耳を後ろに伏せているときはいくつかの意味の異なった感情表現になっています。
落ち着いた表情で尻尾を左右振りながら近づいてきたなら服従、甘えたいなどの気持ちがあります。そのときは優しく撫でてあげるとよいでしょう。

また耳を伏せている状態で名前を呼ぶと、飼い主の声をもっと聞き取ろうとして耳をピンと立たせます。

他にも耳が後ろに伏せているときの心境としては不安、緊張している場合もあります。 険しい表情や尻尾がダラリと下がってしまっている状態なら何かに怯えていたり、不安を感じています。さらに不安や緊張が恐怖へと変わると、耳は完全に頭にピタっとくっついてしまいます。
犬が怯えている原因を探り、不安を取り除いてあげましょう。

 

Q. 犬のご挨拶?お尻を上げて
頭を下げたおじぎのポーズ
A
愛犬との散歩中、他の犬と出会うと様子を伺いながら、急にお尻を突き上げるポーズをとることがあります。
そうすると、相手の犬も同じポーズを取ってお互い見合ってお辞儀をしているような状態になります。

こういった行動を取るのは、犬が相手に向かって「一緒に遊ぼう!」と誘っているときです。
相手が犬に限らず、飼い主であったり、近くにいる人間であったり、 相手の様子を伺い「この人なら遊んでくれそうだな〜」と察すると お辞儀のポーズをして相手を誘います。

このポーズは子犬のころから既に兄弟同士で始まっており、遊び好きな犬は子犬から成長してもずっと変わらず遊ぶときはしょっちゅうこのポーズを取ります。

犬同士の場合、相手がのってきたらどちらかが先に走り出し、追いかけっこが始まります。
ある程度追いかけっこすると再びお辞儀のポーズで見合い、今度は立場を逆転させて追いかけっこが始まります。

この行為は犬の社会の中では当たり前に知っていることで、遊ぶときの合図になっているようです。

 

Q. 玄関でのお出迎え、凄い勢いで
跳びついてくる癖をなんとかしたい!
A
外出から帰宅し玄関先で靴を脱いでたりすると、部屋の奥から飛び出してきてそのまま飼い主が後ろのめりになりそうなぐらい凄い勢いで跳びついてしまう犬がいます。

この行動というのは悪意などはなく、ただ飼い主が家に帰ってきたという喜びの表現なのです。
また、別の理由も考えられます。犬は飼い主に自分の顔を近づけたがる習性があり、小型犬であれば、より飼い主に近づこうと跳びつくのです。ですので、まず犬の好意を理解してあげるのが大切です。

しかしながらこのとき、両手などに荷物を持っていたり、靴を脱ぎかけのときに背後から跳びつかれては転倒の恐れがあり危険です。この行動をやめさせるのに喜んで跳びついてくる犬を叱って治そうとしても全く効果はありません。
その好意自体を叱っていると認識し、臆病で飼い主に対する気持ちもかわってしまうかもわかりません。逆に声をかけたり撫でたりするのも構ってもらっていると勘違いし、さらに興奮してしまいます。

興奮している犬を落ち着かせるためには犬が近づいて跳びついてきても相手にせず、しばらく無視してください。跳びつかれそうになったら一歩後ろに下がり犬が空振りするようにします。あまりにもしつこいようであればその場から立ち去っても構いません。そうすることで徐々に犬も落ち着きを取り戻してきます。
犬がある程度落ち着きを取り戻したら、沢山撫でてあげてください。

 

Q. ケガもしていないのに前肢を赤くなるまでペロペロ。
何処か痛いの?
A
ふと愛犬の様子を見てみると前肢を何度も何度もしつこく舐めていて、やめさせようと注意しても飼い主の見ていないところでひとりでまたなめてしまう。
そのうち何度もやっているうちに前肢が赤くなり肉球の皮が化膿して大変なことになってしまい病院で治療させざるをえなくなってしまう、という例がありますが、この行為は何故起こってしまうのでしょうか。

まず、原因にあげられるのが傷を癒そうとしてなめている、ということです。
犬は自分が負ってしまったケガを舐めて治癒しようとする意識が働きます。
また皮膚炎・アレルギーが原因の可能性があり、かゆみや痛みなどの不快感を舐めることによって無くそうとしています。
そういった場合は必ず傷、病気の治療をして原因を取り除いてあげてください。

傷も何もない場合、ストレスでずっと舐め続けている可能性があります。
これは日ごろの不安や不満が溜まって吐き出し口が見つけられず、こういった行動によって気を紛らわせているのです。

精神的な病気であり、一刻も早くストレスを解消してあげる必要があります。
毎日の生活の中で犬に悪い影響を与えていると思われることは止め、運動や散歩で愛犬の遊べる時間をもっと増やしてください。
場合によっては医師や専門家に相談する必要があります。

 

Q. 飼い主が犬と一緒に寝ることは良い?悪い?
A
群れで狩漁生活をしていたころの犬は、寝るときには仲間と体を寄せ合い眠っていました。
その習性は家飼われるようになってからも残っており、犬はできれば飼い主のそばに寄り添い眠りたい、温かいところにくっついていたいと考えています。

それなのに、犬の飼育本などにはベッド・寝床に一緒に寝かせることはあまりよくないと記されていることが多いかと思います。
一方では犬は集団生活の動物なので出来るかぎり人間に近い場所で家族として扱うこと、と書かれていたりもします。

このことに矛盾を感じてしまうかもわかりませんね。
ですが、決して矛盾していることではありません。
集団生活をしている犬は仲間同士で体を寄せ合い眠ります。
しかし、飼い主とペットの場合は飼い主のほうがリーダーだとはっきりと位置付けなければなりません。
ですから、飼い主とペットが一緒に寝るという行為はそういった序列を崩す原因になります。
だからといって一緒に寝ることが悪いということでもなく、一緒に寝ても問題がない寝方もあります。
飼い主が寝ている横で寄り添っていたり、足元にうずくまったかたちであれば、飼い主とペットの主従関係は築けている可能性が高いため、今後もかわらずその状態であれば飼い主としての威厳が崩れることはありません。

飼育本が記しているペットとの避けるべき寝方というのは飼い主が入る隙がないほどベッドの真ん中で寝ていたり、飼い主が寝ているのを押しのけてまで自分のスペースを作ってしまったりしてしまう場合のことです。

そうなると飼い主の威厳が序所に欠けていき、最終的に言うことを聞かなくなってしまったりしてしまいます。
そういった行為をし出したら、一度犬を寝床から追い出し、飼い主の寝床だということを教えることが必要です。

 

Q. 自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回る行為。
決して遊んでいるわけではない?
A
なんでもないときに犬が突然自分自身の尻尾をクルクル回りながら追いかけている。
一見、ひとりで暇な時間を潰すために遊んでいる行為のように見えます。
すぐにやめてしまうなら、本当にただ遊んでいただけなのでしょう。

しかし、一日に定期的に何度もやっていたり、唸りながら回っていたり、尻尾を血が出るまで傷つけていたり…異常なくらい尻尾に対して執着して回っている場合は大問題です。
この異常なまでに尻尾を追いかける行動をしている犬は極度のストレスに見舞われてヒステリックになっている可能性が非常に高いです。
この行為をむやみにやめさせようと手を出すとカブっと噛まれることもあります。
強迫神経症と言われており、重度の心の病気です。
他にも、なにもないところを追いかけるような行動を取ったり、空中を噛むような行為をしたり、足の裏や爪を皮膚炎を起こすまでずっとなめ続けるといった異様な行動が見られる場合があります。

原因としてははっきりしたことはわかっていませんが、十分な散歩に連れて行ってもらえず、日がな一日狭い範囲を行き来するだけの毎日、環境が変わり飼い主や周りから相手をしてもらえなくなり暇な時間が増えた、長時間誰もいない部屋に閉じ込められているなど、不満が溜まりに溜まってやってしまう行動のようです。
改善策としては散歩を十分(一日2回以上)行う、室内室外問わず運動をさせてあげる、犬にストレスを与えているところをなくしてあげることが大切です。

 

Q. 帰宅し犬に顔を近づけると
口の周りをペロペロ。何か要求してる?
A
長時間留守にしていた飼い主が帰宅すると、犬が飼い主に顔を近づけようと 跳びついてきます。そしてその顔を近づける目的は口をなめることです。

これは犬の先祖のオオカミ時代からの習性によるもので、最高の甘え表現だと言えます。
オオカミの赤ちゃんは母親の口から吐き戻した物を食べて生活をしていました。
母オオカミの口元を舐める行為は食べ物をねだる意味があり、母親の愛を 確かめる行為でもありました。

母犬の口から食べ物を受け取らなくなった今でも、愛情の
確認と催促の意味を 表すため口をなめようとするのです。 愛犬が飼い主に顔を近づけ口の周りをなめたがるのは、そういった母親に対する 気持ちと同様で飼い主への愛情表現なのです。
同時に、相手への服従の意味を表す行動でもあります。

愛犬が自分の口をなめるということは信頼関係が築けている証拠であり、 嬉しいことではありますが、犬の舌を人間の口元につけるというのは衛生的にも あまりいいことではありません。犬から人間に感染してしまう病気もあります。
なので、ある程度はやめさせるのが無難ですが、その方法としては口を 舐めようとしたとき顔を横に背けるか、又は口を手で覆い隠してください。
そうすれば犬の気持ちも少し落ち着いてくることでしょう。

 

Q. 飼い主からお説教を受けているときに
あくびするのって?
A
犬のあくびは大きく分けて2種類あります。

ひとつは人間と同じように眠いときなどにするあくびです。
昼間など温かくポカポカした天気だと安心して昼寝をしたりしますが、突如大きな音や飼い主などに起こされてしまった直後などによく大あくびをしていたりします。

もうひとつは緊張しているときにするあくびです。
イタズラや反抗をして飼い主に叱られているとき、愛犬は「眠い」というときとはまた違うあくびをします。
これは一見、ちっとも反省をせず然も自分は関係ないと言いたげな態度に見られますが、実はこんな状態であくびをするということは犬は飼い主が考えている以上に反省し、厳しく叱られるのを覚悟し緊張しているのです。
人間で言う、心を落ち着けるためにする深呼吸と同じです。犬は緊張が限界に達するとリラックスしようとあくびをするのです。

また、緊張を和らげたいときだけでなく、高まった興奮を抑えたいときや、相手の気持ちを落ち着かせたいと思ったときにもあくびをします。
怒られているときにしてしまうあくびはナメられたと誤解せず、説教はあまり長びかせずに緊張をほぐしてあげてください。

 

Q. 前肢を前に出しておいでをしているのは
何を訴えているの?
A
部屋でくつろいでいるといきなり愛犬が入ってきて私のそばで前肢を前に出しては下ろし出しては下ろし…まるでおいでおいでをしているかのようなしぐさを何度も繰り返している。

お手のポーズかと勘違いし飼い主が手を差し出すならそこに手を置いてくるでしょう。
しかし、このときの犬にとっては『お手』がしたかったわけではないのです。犬にしつけとして『伏せ』『待て』などと同じように『お手』を教えさせる飼い主がいます。
そして『お手』のポーズは犬にとっても比較的覚えやすいようですぐ覚える犬が多いです。その理由としてはもともと犬の習性として持っている動きに似通ったものがあるからです。

子犬の頃、兄弟同士がじゃれて遊ぶとき、相手に対して前肢を上げてつついたりするのです。 この遊んでいるときの前肢を上げる動作が『お手』のポーズに似ているのです。
犬がもとから持っているこの習性からペットとして飼われるようになり、飼い主からしつけとして教えてもらう『お手』という行為を『遊び』の合図として受け止め飼い主の手に前肢を乗せるのです。

なので、『待て』『伏せ』などのしつけは飼い主以外に指示をされても従いませんが、『お手』だけは他人に命じられても応えてしまうのです。
愛犬が何もないときにおいでをしているのはお手がしたいわけではなく、飼い主と遊びたい合図だったということです。
そのときは少しでもいいからかまって遊んであげてくださいね♪

 

Q. 仰向けになり、おなかを見せるポーズは
参ったの合図 だけとはかぎらない?
A
上下関係をはっきりつけるための犬のおなかを見せるポーズ。
子犬時代に兄弟喧嘩をしていく中で覚えるルールのようなもので服従の意味を示しています。
噛み合い、取っ組み合いの中で“自分のほうが弱い”と感じたとき、相手に腹を見せることで自分には抵抗の意思がないことをアピールします。

しかし、ペットになった犬には少し知恵をつけてきます。
室内で犬が遊んでいるときに何かの拍子でものが壊れたり、傷ついたりしたときまず犬は「飼い主に叱られる」ということを感じます。
そんなときは怒られる前に飼い主の元へいき、仰向けに寝て許しを乞います。
一見愛らしく見える行動ですが、ここで『よしよし、もういいから』と安易になでてしまうと、愛犬をつけあがらせてしまうことになり兼ねません。
何をしても謝れば許されると勘違いし、イタズラ回数が増えたりするかもしれません。
悪いことをしたら、「ダメ!」と一喝して叱ってあげてください。

また、自分が飼い主より優位であると考えている犬は、なんでもないときに急におなかを見せる場合があります。
服従していると勘違いしている飼い主がおなかをなでてやって途中でやめたりすると突然噛みつかれたりすることがあります。
こんな行動をとるときは、愛犬が飼い主に対して「おなかをなでろ」と命令しているのです。
それを途中でやめてしまったが為に腹を立て噛み付いたということです。

犬がおなかを見せているとき、相手に対してどのようなことを考えているのか見極めることが必要です。

 

 
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